隅田川左岸―若洲ふ頭ライド
今日はバレンタインデーで、恋人や新婚さんたちは、特別な時間をすごしているのだろう。しかし、ブレロは、隅田川に沿って海まで走ろうと思った場合、どこまで自転車で走れるのか実験してみよう、などと思い立った。
自宅を出発したのがお昼ごろだったので、まず近所の煮干しラーメン店「伊藤」に行って腹ごしらえしようと考えた。
伊藤は、ラーメン通の間で「煮干しラーメンの王者」「王の中の王」といわれるほどの名店である。そんな名店がブレロの近所にあるというのは、とてもありがたいことだ。
しかし伊藤の店舗に行ってみると、シャッターが下りており、そこにショッキングな張り紙が張り出されていた。店主が右手をケガしてしまい、しばらく休業するという。ブレロと同じように開店時間きっかりに店に現れた他の客もいたが、みな残念そうに、きびすを返して戻っていった。
ブレロだけしばらく立ち尽くしていた(セカンドプランを考えていなかったので、必死に考えていた。)ところ、店主が歩いて店にやってきた。右手にまいた白い包帯が痛々しい。しかし店主いわく「たいしたケガではないので1か月もすれば回復するのでは」とのこと。二度と小麦粉をこねることができないといったことはないそうで、どうやら最悪の事態は免れたようだ。
こういっては何だが、店主はこの道ウン十年の大ベテランである。いつまでも健康で小麦粉をこねてもらいたいところだが、あと何十年も力仕事ができるわけではないだろう。「店主が現役のうちにたくさん伊藤の煮干しラーメンを食べておかないとな」と、ブレロは固く心に誓ったのであった。
さて、肝心の隅田川ライドだが、足立区の宮城ファミリー公園付近で左岸の河岸道路はすぐ行き止まり。反対側にはプレミスト東京王子というマンションができてしまい、右岸の河岸道路は私有地の扱い。
というわけでブレロの思惑はすぐに挫折してしまった笑。しょうがないので、荒川CRに出て南下し、千住汐入大橋からまた隅田川方面に戻ることにした。そのまま隅田川右岸を渡り、浅草寺に向かう。
ふだん滅多に浅草寺にいかないので正確なところはわからないが、コロナ禍の影響だろうか、心なしかお参りの人が少ないように感じた。ブレロも無事お参りを終える。ついでにおみくじを引いたら「吉」が出た。
お昼は、浅草寺近辺の煮干しラーメン店を探してリベンジすることにした。グーグルで検索したら、評価の高い煮干しラーメン店が隅田川左岸にあるという。ナビに従って吾妻橋を渡り、ナビが案内を終了したところに確かに中華そば屋があった。ここかな?と思って入ってみると、確かにメニューにはイメージしていたような中華そばがあった。しかし、とくにおいしいとは感じられなかった(普通の煮干しスープ中華そばだった)。「まあ、知らない店だからこんなこともあるか」と思って店を出、自転車のカギを外していると、本来行くはずだった店(「煮干し中華そばのじじR」)の看板がすっと目に飛び込んできた。
まさか、同じ道路沿いのこんなすぐそばに二軒、中華そば屋が店を開いているとは。紛らわしい! 結局、お昼においしいラーメンを食べるというブレロのプランは崩壊してしまったのであった。。
その後は東京都現代美術館(MOT)や木場公園の隣を通過して夢の島公園、若洲ふ頭へ。若洲海浜公園で休憩し、熱いコーヒーを飲む。バレンタインデーの遅い午後は、北風からやわらかい南風に変わった。ブレロは、この南風に乗って、荒川CRを走って帰宅した。







